日本ユニカ、NTT-ME、翼システムは21日、次世代型の指紋照合式マルチユース・タイムレコーダー「Hello ME」を共同で開発し、販売を開始したと発表した。指を置くだけで本人かどうかを照合し、その社員の入退室管理や給与計算などと連動する仕組み。さらに本社と支店などといったネットワークにも対応し、分散型のオフィスを持つ企業や複数店舗を持つ小売り店向けに販売していく。

　 Hello MEは、日本ユニカがソニー（6758）の指紋照合ユニットをもとに開発を進めた高性能の指紋照合システムを搭載。ユーザーがID番号を入力しレコーダーに指を置くと、指紋データから認証データを自動生成し、作られた認証データをユーザーが事前に登録したデータと照合することで本人かどうかを確認する。指紋による認証のため企業にとってはより正確に勤務状況が把握できるメリットがあり、オプションのソフトを使えばドアロックと連動させて入退室管理も行えるなど、セキュリティー機能を拡充したという。

　 価格は、49万8,000円から。3社は、2001年度で2,000セット50億円の売り上げを計画している。