TDK(6762)は、2002年前半をメドに光通信インフラのWDM(波長分割多重)DWDM(高密度波長分割多重)においてカギを握るといわれる“導波路型光部品”市場へ参入する。磁気光学効果を応用して、減衰量を高精度に制御することが可能なバリアブル光アッテネーターなどで、現在北米を中心に進む大容量高速光通信需要に向けた開発体制を構築する考えだ。
WDM、DWDMの両伝送方式は光、大容量、超高速の3条件をクリアする新技術として米国から普及が始まっているが、現在ではまだハードウェアの小型化や各種パーツの高性能化が進みつつある段階。
そこでTDKでは日本を中心に据えていた開発体制を米国や中国に分散させるとともに、2つの光伝送方式におけるパーツ開発、製造市場への参入を決めた。従来から持っている磁器光学効果をフルに応用し、小型化や応答速度に難がある可変型減衰器を通信品質の安定した保持を実現する光アッテネーターや、導波路型光カプラ―などを参入最初の製品にする計画だ。
■URL
・TDK
http://www.tdk.co.jp/
・TDK、米国に研究開発会社~日米欧の世界3極体制に
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/01/31/doc1855.htm
・TDK、部品生産を中国に集約~携帯電話向けなど米から移管
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/05/doc1269.htm
(市川徹)
2001/03/19
11:29
|