マネックス証券（8626）は、5月末までの予定で日本トレードワークスが提供するオンライン証券取引支援ツール「指し値君」のテスト運営を開始した。このツールは、指値注文の値段がつく確率を瞬時に計算するもので、順次顧客がログインしたあとの「ポートフォリオ概況」の画面上部に「指し値君」へのリンクを掲載していく。

　 成り行き注文は、すぐに約定される確率は高いが、約定される値段が予想しにくいため特に商いの薄い銘柄や相場が大きく変動しているときには注意が必要となる。その半面、指値注文は値段が指定できるものの買いの場合は指値が低くなるほど約定されにくく、売りの場合は逆に指値が高くなるほど約定されにくくなる。

　 そこで、「指し値君」を使うと約定しやすい指値を見つけやすくなる。売りか買いかを選択し、コード番号、株数、希望指値を入力し計算ボタンをクリックすると、その指値の値付き確率が自動的に計算されリアルタイムで表示される。確率は、10分以内、1時間以内、2時間以内、本日の取引時間内（引け後の場合は翌取引日）でそれぞれ表示される。

　 日本トレードワークスは、米国Tradeworx社（1999年2月設立）の開発した投資家支援ツールなどの提供を主たる目的として2000年9月13日に設立された。資本金は約1億5,700万円で米社が23.98％出資しているほか、丸紅（8002）も8.31％出資している。「指し値君」は、米社とのライセンス契約に基づき日本国内で提供するもので、商標登録出願している。