日立製作所（6501）と全国朝日放送（9409）は15日、高精度位置情報サービス事業について提携した、と発表した。2001年秋をメドに両社の共同出資による新会社を設立し、DXアンテナの協力も得て2002年にはサービスを開始する計画だ。

　 サービスはRTK（リアルタイム・キネマティック）-GPS（全地球測位システム）技術を核にした位置情報を伝えるもの。電子基準点と呼ばれるGPS基準局で観測できたデータを、無線などを使って利用者に伝送。利用者は今自分がどこにいるかをリアルタイムに、2～3センチの誤差範囲内で知ることができる、という。

　 サービスが実現すれば車両運行管理や測量など様々な応用が考えられ、膨大な投資が必要だった従来の位置情報に比べ、廉価でより正確なデータ伝送サービスが実現する、という。

　 今年10月には関東エリアでの試験運用をスタートさせて本格運用へのステップを踏むことにしている。