FINANCE Watch
独自手法で業績評価~SASインスティチュートが新ソフトを夏に投入

  米SASインスティチュートは、企業の戦略に基づく業績評価を可能にするソリューションを提供する新ソフト「StrategicVision」を、今年夏をメドに日本市場に投入する。米ハーバードビジネススクールのロバートキャプテン教授が提唱した経営管理手法をベースに、財務、顧客、業務プロセス、学習の4視点から業績評価指標や目標を割り出し、経営全体を管理するもの。欧米ではすでに多くの企業が導入しているもので、日本では初お目見えとなる。

  業績評価はこれまで財務数値をもとにしたものだけだったが、新ソフトに盛り込んだ“バランス・スコアカード理論”は、ブランドや顧客ロイヤリティーなど無形の資産を数値化し、財務数字と合わせて総合評価できるようにした。

  これをソフトウェアにすることでより簡単なGUI(画像操作環境)を使い、少ない操作ステップによる評価割り出しを実現した、という。またSASがもともと強いデータウェアハウスのノウハウを組み合わせてデータベース化も可能にしている。

  国内ではSASインスティチュートジャパンが販売などを担当。会計事務所やコンサルティング企業との提携などを予定し、市場を開拓する。

■URL
・SASインスティチュートジャパン
http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/
・米SASインスティチュート
http://www.sas.com/

(市川徹)
2001/03/15 12:14