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東芝、国内VTR事業を再編・統合~デジタル化に対応

  東芝(6502)は、テレビやVTRなど映像機器のデジタル化に対応、2001年10月をめどに国内のVTR事業を担当している東芝ビデオプロダクツジャパンの事業を、本体の映像ネットワーク事業部門に統合することを決めた。同社はVTR事業建て直しのため、1990年代半ばに本部機能の海外展開を図ったが、今度は国内部門の経営資源を統合するという事業再編に乗り出すことになった。

  統合するビデオプロダクツジャパンは、1995年にシンガポールに設立したVTR事業の統括会社である東芝ビデオプロダクツの全額出資子会社。2001年3月期の売上高は249億円の見込み。79人の従業員は東芝に移り、統合後は会社を解散する。

  電機各社は、90年代半ばにVTR事業の再建のため、海外への生産シフトなどを行ったが、東芝の場合はすでに黒字転換しており、デジタル化への対応が求められる国内部門を集約することになった。海外のVTR事業については、引き続きシンガポール社が統括していく。

■URL
・ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2001_03/pr_j1401.htm
・東芝
http://www.toshiba.co.jp/

(沖野宗一)
2001/03/15 09:53