NTTデータ(9613)と三菱電機(6503)は8日、ICカードと指紋認証技術を組み合わせた認証システムを開発した、と発表した。指紋照合を利用することで本人の成りすましや盗用を防ぐもので耐タンパ性と呼ばれる新技術でデータの秘匿性も大幅にアップした。決済などに使うクレジットカードやキャッシュカード機能との連携も可能で、官公庁や金融、流通などの業界に向けて売り込みを図る。
新システムのICカード側には汎用OSを搭載し、適用する場面に合わせた複数のアプリケーションを乗せることができる。さらに異なるメーカーのカード間においても互換性を持っている。
また、個人情報を秘匿性の高いカード上に保持できるので端末側への情報登録が不要なほか、照合処理もカードと端末で完結。認証のための専用サーバーは必要がない。
指紋認証、高いデータ情報の秘匿性、汎用的なシステムなどの特徴を押し出して市場での優位性をアピールしていく考えだ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nttdata.co.jp/profile/release/130308.html
・三菱電機
http://www.melco.co.jp/
・NEC、ICカードなどによる高信頼のセキュリティー事業
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/28/doc1181.htm
・富士通、国内初のセキュリティー認証支援コンサル
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/19/doc455.htm
(市川徹)
2001/03/08
17:33
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