大日本印刷(7912)は8日、点字が入ったレトルトパウチを開発したと発表した。樹脂フィルム2枚を張り合わせ、周囲4辺のうちの1辺を開けておきそこから商品の内容物を充てん。さらに新開発した点字入りの“型”を使ってエンボス加工することで点字説明を実現した。視覚障害のある人が識別しやすいレトルトパウチを実現した。
点字入りのパッケージは、最近では薬品などの包装用カートンで多くなってきたが、120℃以上の高温で殺菌が可能なレトルト食品のパッケージでは前例が無かった。そこで大日本印刷では数年前からブローボトルと呼ばれる樹脂の射出成型プリフォームを使った点字加工の開発を進めてきた。
今回の新技術は、広島市に本社がある堂本食品の皮むき甘栗「そのままぱっくりりん」に採用が決まり、4月中旬から全国の店頭に並ぶ、という。
■URL
・大日本印刷
http://www.dnp.co.jp/
・堂本食品
http://www.domoto-food.com/
(市川徹)
2001/03/08
11:22
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