NEC(6701)のブラジル法人NECブラジル(NDB)は、同国の大手通信企業テレスピ社からCDMA方式の加入者系無線アクセスシステムの30万回線分を255億円で受注した。ブラジル・サンパウロ州内に30万回線容量のCDMA-FWAシステムによる固定電話網を構築するためのもので、NDBとしては昨年テレスピ社から受注した3万3,000回線分のCDMA-FWAシステムに次ぐものとなる。同プロジェクトの受注額合計は、300億円に達した。
CDMA-FWAシステムは、通常のケーブル敷設と比べて短い納期で電話網を構築でき、電話の設置場所や局をワイヤレスで簡単に移設することができるのが特徴。ブラジルでは1998年に通信会社が民営化されたことで通信インフラの整備が最大の課題となっており、これを受けテレスピ社も2000年にCDMA-FWAシステムの導入をスタート。2002年の通信完全自由化に向けて急ピッチの整備が進んでいる。
NDBの資本金は6,300万ドル。NECが98.8%、三井物産が1.2%を出資している。従業員は約1,500人。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0103/0701.html
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・NEC、2003年度にブラジルの通信機器受注1,500億円規模に
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/14/doc420.htm
(塩谷麻樹)
2001/03/08
11:00
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