NTT-MEは、NTTドコモ（9437）、野村総合研究所（NRI）と協力して大東京火災海上保険（8761）の「モバイル営業支援システム」の開発に着手した。大東京の代理店にパームOSによる専用の携帯情報端末とネットワークインフラを提供。自動車保険試算、契約情報照会などの業務を行えるようにするもので、大東京が千代田火災海上保険（8758）と合併して2001年4月に発足する「あいおい損害保険」の営業開始に合わせてシステムを稼動させる。対象となる代理店数は約5万。

　 金融システムのノウハウを持つNRIが保険料試算などのアプリケーション開発を担当、NTT-MEがNTTドコモのパケット通信網を大東京火災の社内イントラネットに組み込んで、ネットワークのインテグレーションを行う。将来は、同システムを発展させ、保険サービスに関する様々な情報を提供していく方針。

　 NTT-MEは、全業種を対象にモバイルシステム構築で2001年度に100億円の売り上げを確保したい考え。また、コンテンツ事業者などと連携してコンシューマー向けのモバイルサービスも展開していく構えだ。