eコマースの決済や物流などを手掛けるイーコンテクストは8日、NTTグループのNTTテレカおよびシステム開発の「ゆんファクトリー」と共同でeコマース向けのプリペイドカードを開発したと明らかにした。サイバー上の買い物に絡めたプリペイドカードは、業界で初めての試みとしている。

　 カードの名称は「イーカ」で、4月中にトライアルを開始し、7月からの本格販売を計画している。イーコンテクストは、＠ニフティやBIGLOBEなど約100のeコマースサイトと提携、決済や物流事業を請け負っている。決済はクレジットカードやWeb上の手続きのほか、同社の筆頭株主であるローソン（2651）の店頭での現金支払いも可能。これに「イーカ」を加え、同社の提携サイトでの買い物客の「利便性を高め、リピーターになってもらう」（下山二郎社長）狙いだ。

　 「イーカ」はローソンの店頭で発行（販売）、決済できるようにするもので、3,000円、5,000円、1万円の3種類を計画している。利用できるのは、当面イーコンテクストがサービスを提供している提携eコマースサイトとなる。ただ共同開発者の、ゆんファクトリーは、iモードのいわゆる勝手サイトのコンテンツ料決済など、独自の用途を開発する計画という。

　 NTTテレカはテレフォンカードの企画・販売会社で、プリペイドカードなどのノウハウももっている。「イーカ」には例えば、アダルトサイトでの販売をあらかじめ制限して子供向けのプレゼントとして利用しやすくするなどの機能を付加することもできるという。