ソニー(6758)は、独自の大容量テープフォーマットをメインとしたネットワーク型ストレージビジネスを大幅に強化する。ネットワークインフラが高速化し、これをインフラにした企業間取引が増えてくるにつれ、付加価値の高いストレージビジネスが重要視されると判断。同分野におけるソニーブランド確立を図る。
ソニーが開発したAIT(アドバンスド・インテリジェント・テープ)フォーマットは、8ミリ幅のカセットテープを使い、省スペースと大容量を同時に実現するネットワーク対応型ストレージシステム。1996年に商品化し、2001年末までにはAIT-3と呼ばれる規格を製品化して圧縮しなくても100ギガバイト容量を持つ、という。また拡充バージョンとして1度しか記録できない追記型AITフォーマット“AIT-WORM”も2001年内に商品化する計画だ。
さらに今年秋までにAITフォーマット製品を核にした一連のハードウェア製品も順次発売する予定。自社ブランド製品を増やし、同社ストレージ事業の全体の30%程度をブランドビジネスで占める考えだ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200103/01-011/
・日立、ストレージ事業で国内トップ目指す~まずGCJと提携
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/07/doc958.htm
・ストレージのEMC、日本でも新プログラム導入へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/06/doc1915.htm
・マイクロソフト、パートナー7社とネットワークストレージ市場に参入へ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/07/doc953.htm
(市川徹)
2001/03/07
10:04
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