新日本製鉄(5401)と日本オラクル(4716)は6日、建設工具などのアルファパーチェスから仮想企業による電子市場構築ソフトウェアを国内で初めて受注した、と発表した。米オラクルを中心に昨年から進めているe-マーケット構築ソフト「Oracle Exchange Marketplace」を導入するもので、新日鉄と日本オラクルによるバーチャルカンパニー“NSO Initiative”がシステム提案を行い、受注した。
アルファパーチェスは、工場向け副資材用品(MRO)を中心に戦略的調達サービスをビジネスとして2000年11月、米国の投資会社リップルウッド・ホールディングスLLCなどが出資して設立した。20万点に上る工具やマテハン、安全用品、照明、ケーブル、ワイヤなどを扱う電子市場を作り上げる。
このために日本オラクルのExchange Marketplaceを採用。今年6月からパイロット運用を開始し、9月には本格的なビジネスをスタートさせる。
オラクルは米国を中心に今回と同様のe-ビジネス市場構築のためのシステムソリューション事業を進めており、アルファパーチェスのマーケットにはサプライヤーとして不二空機、マキタ(6586)、大和製衡などがすでに名乗りを挙げている。日本オラクルではこれをベースに国内ビジネスの拡大を急ぐ。
■URL
・ニュースリリース
http://www.oracle.co.jp/news/index.html
・新日本製鉄
http://www.nsc.co.jp/
・ニュースリリース(アルファパーチェス設立)
http://www.mitsui.co.jp/tkabz/business/2000/0012212.htm
(市川徹)
2001/03/06
17:59
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