日本IBMは6日、視覚障害者向けにワープロなどでの日本語文書作成を支援するソフトウェア「IReader」を開発したと発表した。日本IBM東京基礎研究所が学習研究社(9470)と共同で開発したシステムで、日本IBMは2001年4月から評価実験を始める。
IReaderは、変換(選択)が難しい漢字を、音声によって熟語の意味を読み上げて選択してもらうシステムで、学研が無償で提供した「ジュニアアンカー国語辞典」「パーソナル和英」などの辞書データを組み込んでいる。これまでの視覚障害者向け音声認識システムは、漢字変換する際に熟語を分解して読み上げて判断しているが、入力しづらいといった問題があった。
新システムは、例えば「汽車」という単語を「蒸気機関車に引かれて走る列車」と熟語そのものの意味を汲み上げて音声が出るため、漢字をあまり知らないユーザーでも簡単に文章を作成できるとしている。
■URL
・ニュースリリース
http://www.jp.ibm.com/NewsDB.nsf/2001/03062
・日本IBM
http://www.jp.ibm.com/
・学習研究社
http://www.gakken.co.jp/
・HPの小さな文字も大丈夫~日本IBMがグリーンソフト第2弾
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/13/doc1384.htm
(塩谷麻樹)
2001/03/06
12:04
|