富士通(6702)と三菱化学(4010)は5日、ITとバイオテクノロジーを融合させて、現在の両社の事業強化と新事業の創出を狙いに協業を図ることで合意したと発表した。両社は、具体的な共同研究テーマや新事業展開の方針について検討するチームを発足させ、数カ月以内に具体的な方向を打ち出す。
協業化の対象は、(1)三菱化学はグループ各社の基礎研究成果やバイオテクノロジーの研究成果などをベースに、富士通のITを活用してゲノム創薬事業を推進(2)富士通は膨大な量のゲノム/バイオ情報を超高速処理し、バイオ研究支援の「ポストゲノムマシン」の研究開発を推進(3)富士通の病院などにおける豊富なシステム構築実績や知的財産権と、三菱化学グループの医薬品開発、臨床検査などの事業実績をもとに両社の現行事業を強化―の3項目となる。
両社は、協業のための基礎研究拠点として三菱化学グループの「三菱化学生命科学研究所」(東京都町田市)を活用することにしており、同研究所の実績やノウハウも生かしていく。
■URL
・ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2001/03/5-1.html
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/
・三菱化学
http://www.m-kagaku.co.jp/
・遺伝子増幅技術で提携~富士通と栄研化学
http://www.m-kagaku.co.jp/
(池原照雄)
2001/03/05
19:07
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