FINANCE Watch
富士通、カーナビ向けの表示コントローラーLSI

  富士通(6702)は5日、富士通研究所と共同でカーナビゲーションシステムやアミューズメント機器向けのグラフィックスディスプレイ・コントローラーLSIの出荷を開始したと発表した。今回販売開始するのは2製品で、合計で月産10万個の生産を見込んでいる。

  新製品は「MB86291」と「MB86292」の2種類。GPS(全地球位置情報システム)や音声認識機能を搭載したカーナビ向けに、地図データやポリゴンの頂点座標変換処理を行うプロセッサーをグラフィックスLSIに組み込み、画像処理の高速化を実現した。また、ビデオキャプチャ機能によりテレビ映像とカーナビの画像を同一画面に表示できる。メモリーを1チップ化するなど新しい機能を盛り込み、従来の製品の3.7倍の速さで描画処理できるとしている。

  サンプル価格は2メガのSDARMを搭載したMB86291が7,000円で、MB86292が5,000円。MB86292の出荷は2001年5月からとなる。

■URL
・ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2001/03/5.html
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/
・富士通研究所
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/index-j.html
・富士通、地上波デジタル放送受信用の1チップLSIを開発
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/06/doc1912.htm

(塩谷麻樹)
2001/03/05 16:48