企業の映像による情報制作と配信を専門に行う新会社「ディスクロージャーバンク」は2日、全国の映像制作スタッフをネットワーク化して上場企業を対象に映像情報を配信するビジネス手法について、早ければ3月末にもビジネスモデル特許を出願する計画を明らかにした。決算発表などが集中する場合でも1万人を超える撮影スタッフをインフラにして、当事者である企業や証券会社などのニーズに対応するもの。これまでに無かったビジネススタイルとして早い時期での特許取得をめざす。

　 ディスクロージャーバンクは、デジタルコンテンツビジネスのクリーク・アンド・リバー社（4763、C＆R社）と情報通信ネットワークインフラ開発などのフォーバル（8275）が折半出資して2月に設立した。

　 すでにC＆R社には映像関連などのスタッフが1万5,000人以上登録しているほか、フォーバルによるデータ制作や配信技術をこれに加味して事業化。上場企業の株式マーケットに関わる発表や、合併、提携などといったニュースを発表時の映像など撮影してメディアやオンライン証券などに提供する。単純な発表映像以外にも、例えばキーワードによってさまざまな映像を集約して関連付けを行うなど、切り口によっての加工も行う。

　 さらにユニークなのは上場会社からの出資を募っていく計画だ。より中立的な立場の企業に、との考えから2002年3月末までに1,000社を目標に出資を仰ぐ。アサツーディ・ケイ（9747）、エイベックス（7860）、オリックス（8591）、シダックスフードサービス（9798）、ドトールコーヒー（9952）、ナック（9788）、ベルシステム24（9614）などすでに数10社からの出資内諾を得ている、という。