日立製作所(6501)は1日、気象庁に納入したスーパーテクニカルサーバー「SR8000モデルE1」が本格的な稼動を開始した、と発表した。気象資料総合処理システム(COSMETS)の中核として導入され、従来システムのおよそ20倍の性能を持つ、という。天気予報の精度向上に向けて採用が決まった。
天気予報は従来、地球大気全体の動きを予測する全球値予報モデルと、さらに地域を限定して細かく予測する領域数値予報モデルの2つから割り出していた。
今回導入したSR8000モデルE1は、浮動小数点演算を1秒間に10億回実行する能力、いわゆるギガフロップスが768に上っており、気象関係向けのコンピューターでは世界でも3指に入る、という。
これを導入することによって今までの予測モデルに“日本付近の詳細な予測を行うメソ数値予報モデル”が加わる。さらに3つの予測モデルを組み合わせることで現在は3時間先までの降水短時間予報が6時間先になるほか、台風の強さも現在の24時間から48時間先までになる、という。
■URL
・ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/0103/0301.html
(市川徹)
2001/03/01
15:28
|