マルチメディア総合研究所は28日、東京・秋葉原、大阪・日本橋、名古屋・大須の3大電気街における2000年のパソコン販売状況をまとめ、発表した。それによると、合計の販売台数は前年比17.7%増の105万9,200台と、初めて100万台を突破した。また、販売金額も同11.2%増の2,135億9,000万円で、過去最高となった。
メーカー別のシェアは、NEC(6701)が22.0%でトップを維持したものの、2位ソニー(6758、16.2%)との差は、前年の8.1ポイントから5.8ポイントに縮まった。ソニーは、店頭での実売が14万円を切るデスクトップ型や、17万円を切るノート型の投入で販売を伸ばした。電気街の販売ではNECに次ぐ第2勢力としての地位を固めた格好だ。
電気街別の販売台数および販売金額は、秋葉原が同19.4%増の63万2,400台(1,275億2,000万円=13.5%増)、日本橋が13.5%増の30万2,700台(610億8,000万円=21.7%増)大須は19.6%増の12万4,100台(249億9,000万円=12.3%増)となった。一方、店頭市場全体に占める3電気街の占有率は、前年の20.2%から16.8%に低下した。同総研は、「郊外型量販店などの激しい出店攻勢で3大電気街の集客力が低下してきた」と、分析している。
■URL
・マルチメディア総合研究所
http://www.m2ri.co.jp/
・3大電気街でソニーが再び2位~MM総研調べ、2000年度上期PC販売
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/08/doc974.htm
(池原照雄)
2001/02/28
17:03
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