米インテルは、光ネットワーク対応の半導体メーカーである米VxTel社を5億5,000万ドルで買収することで双方が合意に達した。VxTel社は光ネットワーク上で高品質の音声やデータの通信を可能にする独自の技術をもっており、インテルはこれを手中に収めることで次世代広帯域ネットワークにおける各種サービスの差別化を実現する。
技術のポイントはVoP(ボイス・オーバー・パケット)と呼ばれる新技術。従来の回線交換型ネットワークから、インターネットなどで使うパケット交換型ネットワークへの移行を可能にするもの。これを使ってデジタルシグナルプロセッサー(DSP)、ソフトウェアなどがすでに開発されており、インテルはネットワーク・コミュニケーションズ事業本部テレコム・コンポーネント事業部に収めて、既存技術との統合などを進める。
VxTel社のVoPソリューションは、1枚のカードで同時に2,000の音声接続を実現する。これは現時点で業界最高水準を達成しており、サービス・プロバイダーなどはこのソリューションを利用することでハードウェアの数を削減。低コストでありながら、より多くの顧客に高品質のサービスが提供できるようになる、という。
■URL
・ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2001/010227a.htm
・米VxTel社
http://www.vxtel.com/
(市川徹)
2001/02/28
13:56
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