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日本オラクル、携帯向け配信ソフトを“価格破壊”~74%引きに

  日本オラクル(4716)は23日、2001年末までを期間とした携帯端末向けコンテンツ配信ソフトウェアの特別価格ライセンス販売を26日からスタートさせると発表した。現行価格より74%も引き下げ、さらに今春に発売予定の後継バージョンも対象に含めた。価格破壊的な戦略を展開して、シェア争いが続く同ジャンルで主導権を握る計画だ。

  対象となるのは「Oracle Internet Application Server 8i Wireless Edition」。Webサイトのコンテンツを、いろいろな形にアレンジして表示能力が小さな携帯端末などに配信するもの。2000年8月に出荷し、九州・沖縄サミットでの特派員向け観光情報や、今年2月11日には沖縄県浦添市の市長選挙でも開票速報を携帯電話に送るなど、さまざまな応用事例がある。

  同ソフトをインターネットを通した無制限アクセスで現行価格1,920万円の約4分の1となる500万円に設定した。一般的にはソフトウェアのバージョンが切り替わる際、旧バージョンの価格を下げて売り上げを伸ばし、次のバージョンが出た段階で有償アップグレードを実施して利益にすることが多い。しかし、今回、日本オラクルは4月に予定されている後継ソフト「Oracle 9i Application Server Wireless Edition」においても全く同様の特別価格を適用させる、という。

  NTTドコモ(9437)のiモードが爆発的に普及して以来、携帯端末をツールにした応用例が登場しており、これに合わせてソフトウェアベンダーも開発と売り込みを加速させている。日本オラクルの価格破壊戦略もこうした競合マーケットに照準を合わせた展開といえ、他社の出方にも注目が集まりそうだ。

■URL
・日本オラクルニュースリリースサイト
http://www.oracle.co.jp/news/index.html
・日本オラクルなどが選挙速報配信システムを開発~テンプレート化で応用も
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/09/doc1960.htm

(市川徹)
2001/02/23 14:20