東北パイオニア(6827)、半導体エネルギー研究所、シャープ(6753)は22日、アクティブマトリクス型有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイ用TFT基板を生産する新会社「エルディス」を2001年3月に設立すると発表した。約350億円を投資して栃木県下都賀郡都賀町に製造工場を建設し、2002年秋には操業を開始する。
アクティブマトリクス型有機ELは、低消費電力でブラウン管並みの高画質を実現するデバイス。次世代携帯電話やPDA(携帯情報端末)などの新世代ディスプレイ用として期待されている。1999年4月に世界初の有機ELディスプレイの量産を開始した東北パイオニア、TFT基礎技術を持つ半導体エネルギー研究所、液晶の分野で多くのノウハウを蓄積しているシャープが手を組むことで、今後、急速な市場拡大が見込まれる有機EL市場イニシアチブを握りたい考えだ。
エルディスの本社は栃木県下都賀郡都賀町。資本金100億円で、出資比率は東北パイオニア45%、半導体エネルギー研究所45%、シャープ10%。生産規模は2インチパネル換算で月産50万個の生産を計画。社長は東北パイオニア副社長の小笠原光弘氏が兼務する。
■URL
・ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010222-2.html
・東北パイオニア
http://www.pioneer.co.jp/topec/
・半導体エネルギー研究所
http://www.sel.co.jp/
・シャープ
http://www.sharp.co.jp/
・有機ELディスプレイの市場展望
http://www.watch.impress.co.jp/finance/report/articles/witcapital/note/010219-1.htm
・ソニー、世界最大13インチ有機ELディスプレイの開発に成功
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/07/doc1928.htm
(塩谷麻樹)
2001/02/22
17:57
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