2000年の国内パソコン出荷は1,413万台で前年比30.4%の大幅な伸びとなった。IDCジャパンが22日、発表したもので、家庭用の需要増が出荷の下支えとなり2001年も17.2%増の1,656万台に上ると見通している。また2000年のメーカー別出荷ではNEC(6701)の首位は変わらなかったものの、前年8位のコンパックコンピュータが6位に、逆に6位だったアップルコンピュータは10位にまで順位を下げた。
2000年のパソコン市場は、個人や家庭ユーザーの使い方がインターネットアクセスや電子メール利用からさらに高度な使い方へと変化。デジタルカメラで取り込んだ画像データや音楽データの加工へと移り、家庭向けだけの集計では2000年は724万台で前年比47.8%の大幅に増えた。
一方でビジネス市場では前年比16.1%増の689万台。急激に増えることはなくなったものの、大中企業を中心に安定したリプレイス需要によって2ケタ増を続けている。
メーカー別の出荷シェアは1位NECで21.7%のあと、2位富士通(6702)20.4%、3位日本IBM9.8%と続く。NECはトップの座は守ったものの、富士通との差が1999年の1.5ポイントから2000年は1.3ポイントに縮まった。
以下、4位ソニー(6758)8.8%、5位東芝(6502)6.2%、6位コンパックコンピュータ4.9%、7位ソーテック(6829)4.8%、8位デルコンピュータ4.2%、9位日立製作所(6501)4.0%、10位アップルコンピュータが続く。ソニー、コンパック、ソーテック、デルがそれぞれ順位を上げている。
■URL
・IDCジャパン
http://www.idcjapan.co.jp/index.html
・2000年のPCサーバー国内出荷は24%増に~MM総研まとめ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/21/doc2073.htm
(市川徹)
2001/02/22
14:53
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