NKK(5404)は19日、米シーメンス・ウエスチングハウス・パワー社(SWPC社)と定置型SOFC(固体酸化物形燃料電池)発電システム事業で提携し、日本とアジアにおけるパッケージ化、販売権、アフターサービスなどの事業実施権を取得したと発表した。規模の小さな発電設備でも既存の大型火力発電を上回る発電効率をもつSOFCの商品化を進めて、新市場の開拓を急ぐ。
燃料電池は、燃料の持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する技術。SWPC社のSOFC発電システムは、300キロワットで55%以上、数MWで60%以上という高い発電効率を実現する。また窒素酸化物の排出が0.5ppm以下で硫黄酸化物の排出がゼロに近く、環境保護という観点からも優れている。
NKKは、グループ中期経営計画で環境ソリューションビジネスを展開しており、今後は新しい燃料として注目されているDME(ジメチルエーテル)を使ったSOFC技術の実用化も視野に入れている。
■URL
・NKK
http://www.nkk.co.jp/
・NKK、業界初の環境情報サイトを開設
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2001/02/08/doc1933.htm
(塩谷麻樹)
2001/02/19
17:45
|