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CSKネット 持塚朗社長
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ワイノット 大里義行社長(左) ジー・モード 高見富夫社長
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CSKネットワークシステムズは15日、ベンチャー企業が早期にビジネスを立ち上げられるように支援する「ワンストップ・インキュベーション・プログラム」を16日から提供すると発表した。
このプログラムは、アーリーステージやシードレベルにある企業を広く一般募集し、応募企業のビジネスモデルケースにあわせて、同社のiDC(インターネット・データ・センター)設備などCSK-Netのインフラ活用をはじめとして、技術面、サービス面、経営面までサポートしていくというもの。
iDCについては、全設備の10%程度のリソースをこのプログラム専用とし、一定期間無償でフルサービスを提供する。サービス面では女性限定無料プロバイダ「Shes.net」の10万人の会員、ISPである「Highway Internet」の5万人の会員、法人ユーザー約1,000社などを活用した支援も行う。さらに、経理など経営面ではCSK(9737)から人材支援などを行うこともある。ただし、ビジネス立ち上げの支援が目的のため、このプログラムでは原則的に資本参加は行わない。
計画では、まず、ワンストップインキュベーション事務局を設置し、2月16日からプログラム利用希望のベンチャー企業を募集する。同事務局において書類選考し、5月には10社程度の利用企業を決定。6月にはプログラムを順次開始させる運びとなっている。
標準的なケースとしては、初年度にiDCサービスの無償提供をベースとしたハードウェア、プログラム、技術サポートを行い、ビジネスが本格的に軌道に乗れば2年目以降、売上高の何パーセントかをCSKネットが徴収する「レベニューシェア方式」で課金していく。これはあくまでも標準的なケースのため、プログラムを利用する各企業のモデルによってケースバイケースとなり、企業毎に契約内容は変わる。
すでにこのプログラムを利用している企業は、グリーティングカード配信サービスのワイノット、携帯電話向けJAVAネットワークゲームサービスを展開するジー・モードの2社があり、インターネットを使った美術品のオークションサービスなどを展開するアートマスターズも利用が決定している。
今後は、コンサルティング会社や証券会社、ベンチャーキャピタル、大学などに賛同を呼びかけて「インキュベーション・サークル」としてネットワーク化し、株式公開など資金調達や営業サポート、プロモーションサポートなど、ケースに応じた支援がこれらサークルメンバーから受けられるようにもして行く計画。
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背景 |
概要 |
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サポート内容 |
利用例 |
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スケジュール |
インキュベーションサークル |
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ワイノット |
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ジー・モード |
■URL
・ニュースリリース
http://www.csknet.co.jp/news/010215.htm
・ワンストップインキュベーション事務局(準備中)
http://www.onestop-incubation.com/
・ワイノット
http://www.ynot.co.jp/
・ジー・モード
http://www.g-mode.co.jp/
・アートマスターズ
http://www.artmasters.co.jp/
・CSKネットワークシステムズが東証2部上場を延期
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/12/doc675.htm
(別井貴志)
2001/02/15
18:28
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