フランスの大手商業・投資銀行グループの日本拠点ソシエテ ジェネラル証券東京支店は14日、「SGオンライン支店」を通じたオンライン取引業務を15日から開始すると発表した。この計画は最初に昨年3月30日に発表され、同年秋には業務を開始する運びだったがシステム開発などが遅れた。この遅れがなければ、日本初の欧州系オンライントレードとしてスタートしたのだが、BNPパリバ（8665）傘下のイー・コータル証券に先を越された。

　 SGオンラインは、ソシエテ ジェネラルとNEC（6701）の提携でスタートし、当初はNECが資金協力も行う方向だったが結局システム面で協力するのみとなった。技術的なサポートのほかNECのインターネットサービス「BIGLOBE」を通じた協力も行う予定。

　 取扱商品は、国内株式や投資信託、カバードワラント、為替で、当局の認可を得次第、保険商品の販売も行う計画。また、外国市場とのオンライン取引も予定している。

　 最も大きな特徴は、ソシエテ ジェネラルが株式の77％を保有している欧州のオンライントレーディング子会社フィマテックス社が開発した専用ソフト「GTS（グローバル・トレーディング・システム）」が提供されることだ。GTSはリアルタイム株価をはじめすべての情報・データがクリック不要で自動更新される。チャート機能では、ローソク足、出来高、移動平均線など各種のテクニカルチャートを自由に拡大縮小させたり、変数を変えて分析することも可能。保有株式を一元管理するポートフォリオの機能もある。

　 このほか、市況や各企業のニュース、GTSや電子メールを通じた投資アドバイスや質問受付、中央大学商学部の鹿児嶋教授と共同で提供するオンライン投資家教育プログラムなどもある。

　 取引は通常のWebを通じたインターネットとiモードのほか、GTS、電子メールやFAX、自動音声応答装置によるコールセンターから行うことができる。