オリンパス光学工業（7733）は、米イーストマン・コダック社とデジタルカメラテクノロジーについての包括的なクロスライセンス契約を結ぶことで合意した。両社は今後、レンズやCCDコンポーネント（部品）の相互供給などを進めるなどで幅広い協力関係を築いていく、としている。

　 両社とも早い時期から画像のデジタル化や処理の開発を進めてきており、開発実績も数多い。コダックはハードウェアだけでなくサービスも含めたデジタル写真システムを、オリンパスはコンシューマー市場に向けたデジタルカメラ本体やプリンターなどで、それぞれすでに製品化しているものも多い。

　 そこで2社はネットワークを通じたオンラインプリンティングや共用サイトでの画像の共有化など、トータルなデジタル写真システムを目指して提携する。デジタルカメラ本体のOEM（相手先ブランドによる生産）も検討しており、激しいシェア争いが続く同市場で主導権を握りたい考えだ。