NEC（6701）とNEC関西は、滋賀県大津市にあるNEC関西の敷地内に建設中だった半導体新工場を竣工したと発表した。液晶ドライバICを生産するもので、200億円を投資して延べ4,200平方メートルの規模を持つクリーンルームなどを盛り込んだ。すでにテストラインでの生産を開始しており、2001年3月末には月産6,000万枚に引き上げて量産体制に移行する。

　 新工場は、パラレル施工などによって建設決定から立ち上げまで6カ月半という短期間で完成した。フロア利用効率化を目指して建設コストの50％削減も実現した。

　 液晶ドライバICは、ノートパソコンや液晶ディスプレイモニター、携帯電話の出荷台数の伸びなどで需要が急増している。こうした背景から、新工場の建設で生産を拡大し、マーケットにおけるシェアを現在の20％から30％に拡大する構えだ。