米シマンテック・コーポレーションは8日(現地時間)、ファイルダウンロード技術が特許を取得した、と発表した。コンピューターウイルスへのワクチンソフトに関連するファイルを、以前にダウンロードしたものを差し引いて新しい部分だけをダウンロードできるようにした技術で、これによってトラフィック量も最大で90%も節約できるようになる、という。
特許が与えられたのは「Microdefinition Technology」と呼ばれるもの。シマンテックがもつアンチウイルスソフトでは、“ウイルス定義”というファイルがある。これは新種が次々に出てくるウイルスの構造や抗体を盛り込んでいるもので、ユーザーは更新していかないと新しい種類のウイルスに対応できなくなる。
そこでMicrodefinition Technologyではユーザー個々人が過去に取得している定義が何であるかを見つけ、自動的に差し分だけをダウンロードしてくれる。ウイルスに限らずグラフィックや音楽データなどにも応用が可能だ、という。
■URL
・ニュースリリース
http://www.symantec.com/region/jp/news/year01/010209.html
・シマンテック、ISP大手11社とセキュリティーサービスで提携
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/30/doc278.htm
(市川徹)
2001/02/09
16:15
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