NECソフト（4774）は6日、中国の情報処理会社「中訊グループ」と日中間の企業向けIP通信事業で提携したと発表した。2001年3月から次世代ネットワーク技術のVoIP（ボイス・オーバー・アイピー）を使って、インターネット電話やテレビ会議などの音声通信サービスを提供する。

　 中訊は、今年初めから企業向けネット総合サービスを提供している。両社は1994年から協力関係を結んでいたが、今回の提携で中訊はIP電話サービスを展開し、中国で拡大するネットサービスに対する需要に応えていく。NECソフトは、主としてVoIPの技術的な支援を行い、今後は中国で急成長が予想されるASP事業もグローバルに展開していく。

　 両社は同事業で年間3億円の売り上げを確保したい考え。また、両社の従業員向けの日本語・中国語学習などの「e-Learning」サービスも順次開始する予定。