森トラストとNTTコミュニケーションズ（NTTコム）は5日、森トラストグループのテナントビルを対象としたブロードバンド対応のネット接続サービスを2001年4月から開始すると発表した。森トラストが管理しているビル群を光ファイバーで結び、ブロードバンドサービスを提供する仕組みで、通信速度が最大1Gbpsの高速接続サービスを実現する。

　 森トラストのビル群の中でもコアとなる大規模なビルに通信センターを設立し、そこにNTTコムのビルから大容量の通信線を引き込む。通信センターを中心に、半径約1キロ圏内にあるビルを高速・広帯域ネットワークで結ぶもので、テナントはNTTコムの「Arcstar」シリーズの各種通信サービスを低価格で利用できる。ネット接続サービスの他、データセンターとしての利用や国際・国内通信のサービスも提供する。

　 都心を中心に展開しているビル群に高品質な通信インフラを加えて、高付加価値のオフィスビルを実現させたい森トラストと、ネットワーク網をさらに拡大していきたいNTTコム双方の狙いが今回の新サービスにつながった。

　 両社は順次サービス対象ビルを拡大させていく方針で、今後はブロードバンド対応のコンテンツサービスの展開も視野に入れている。