日立製作所（6501）は5日、情報制御システム関連子会社の「日立情報制御システム」と「日立プロセスコンピュータエンジニアリング」を2001年4月1日に合併させると発表した。存続会社は制御システムのSI（システムインテグレーション）を手がける日立情報制御システムで、制御用コンピュータの開発、設計を担う日立プロセスコンピュータエンジニアリングとの統合で、ハードとソフトの連携を強化した迅速なソリューション事業を強化するのが狙い。

　 ITの発展に伴い、ハードやシステムの大規模化、ネットワーク化、情報システムとの連携が進められている。信頼のおける情報制御システムを効率的に構築できるSIとハード、ソフト、ネットワークを統合したトータルソリューションが求められており、合併による情報制御システムの一元化で、電力、公共、産業などあらゆる業種に対応したサービス、ソリューションをスピーディに提供できるとしている。

　 新会社の社長は未定。資本金は6億円で日立製作所が80％、日立エンジニアリングが20％を出資している。当初従業員は約1,300人でスタートし、2001年度で約220億円の売り上げを確保したい考えだ。