セコム情報システムは1日、どこに居ても企業などのネットワークにアクセスできる新システム「EmPowerOffice」を発売した。岩崎通信機（6704）、ロータスとの提携によるもので、パソコンや携帯端末など多くのメディアによるオフィス環境の提供を可能にした。業種別のアプリケーション開発パートナーも募集し、初年度100セット、10億円の売上高を狙う。

　 新システムは、岩崎通信機のPBX機能の付いたルータ“Office Gate”とロータスのCRM（顧客関係管理）ソリューションを統合、さらにセコム情報がインターフェースを開発した。ユーザーはロータスのグループウェアソフト“ノーツ/ドミノ”を使って音声やデータの送信できるほか、電子メール、スケジュール管理、事務所受付での着信ポップアップとコールバック、携帯電話へのメール転送、遠隔運用監視―など多彩な機能を実現する。

　 価格はクライアント3台、モバイルユーザー30人の場合、約700万円。同様のシステムはこれまで大規模なユーザーをもつ企業に限られていた側面があるが、EmPowerOfficeは中小規模でも簡単に導入できるメリットをアピールして売込みを図る。