株式店頭市場はこれまで日本証券業協会が運営してきたが、2月1日から市場運営に関する業務主体が新会社「株式会社ジャスダック」に移行する。日証協が売買執行を委託してきたジャスダック・サービスが新会社に組織替えする。株式会社が株式市場を運営するのは日本で初めてのこととなる。
新会社は、JASDAQシステムによる売買約定処理や売買の監視などのほか、登録申請受付や審査、マーケットメイク銘柄指定などを行う「店頭上場部」、広報や宣伝、情報提供サービスを行う「プロモーション部」などの部署を新設、市場運営にかかわる大半の業務を受け持つ。
新会社に移行するなか、新会社では「店頭上場部」と、今回初めて「上場」という表現も採用した。日本の場合、「上場」や「登録」という言葉は明確に分けて使われており、銀行の信用力などにも影響を及ぼす。国内、もしくは海外も含めて市場間取引の競争が熾烈になるなか、これまでのような「取引所の補完市場」という位置づけからイメージも含めて脱却していく構えだ。
2月1日からも、実際の店頭市場での売買に関して表面上大きく変わる点はない。また、株式店頭市場に関連したWebサイトは、現在「日本証券業協会」「JASDAQ STOCK MARKET」「インターネット開示システム」「TIRS(店頭登録企業の株価・情報検索システム)」「Green Sheet Market」「外国証券取引」―の6つがあるが、これも当面現状のまま続けられるという。
■URL
・JASDAQ STOCK MARKET
http://www.jasdaq.co.jp/
・日本証券業協会
http://www.jsda.or.jp/
・インターネット開示システム
http://www2.jsda.or.jp/
・TIRS
http://tirs.jasdaq.co.jp/tirs/
・Green Sheet Market
http://www2.jsda.or.jp/greensheet/index.html
・外国証券取引
http://www.jasdaq.co.jp/web/JQMarket.nsf/FOREIGN_S?OpenFrameSet
・店頭市場の歩み
http://www.jasdaq.co.jp/web/JQMarket.nsf/vwALLInfo/ D9296672372805164925683F003BBFF7?OpenDocument
(別井貴志)
2001/01/31
17:10
|