NEC(6701)は31日、GPS(全地球測位システム)を活用した位置情報検出システム用の信号処理チップ「μPD77533」を米スナップトラック社からライセンスを受けて開発したと発表した。同社のRF/IFダウンコンバーター「μPB1007」とともにセットで2001年4月からサンプル出荷を開始し、同年10月以降月産20万個の売り上げを計画している。
携帯電話やPDA(携帯情報端末)などで見られる位置情報サービスにはGPSが広く使われているが、GPS信号の受信が困難な場所で携帯機器が使用されることが多く、高度な位置検出技術が求められていた。NECはスナップトラック社の信号処理技術、LSとGPS端末の連携技術を組み込んだ「μPD77533」の製品化によって、高感度の位置検出システムを実現する。
緊急通報時の位置の特定、現在位置の地図、待ち合わせサポートなどの分野で、携帯機器を活用した位置情報サービスの利用が広がると同社は予測している。価格は5万個ロット単位で1個あたり1,500円。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0101/3101.html
・NEC
http://www.nec.co.jp/
(塩谷麻樹)
2001/01/31
15:43
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