NEC(6701)は30日、DSLの一種で光ファイバーと同等の速度でインターネット接続できる「VDSLブロードバンドアクセスシステム」を開発、販売開始したと発表した。オフィスビル、集合住宅向けにVDSLシステムを製品化するのは業界で初めてという。3月から出荷を始め、今後3年間で200億円の売り上げを計画している。
VDSLはADSLの超高速版。上りも下りもともに10Mbpsの通信を実現する。同システムは電話局側に置くセンター装置の「DATAX VC200T/F」と、ユーザー側のリモート装置「DATAXVTUEB」で構成される。
伝送距離は限定的となるが、マンションなど集合住宅での高速ニーズに適している。NECは第1号として東京の京王プラザホテルから受注しており、2001年4月から国内のホテルでは初めて同システムによる無料超高速ネット接続を実現する。京王プラザは、全宿泊プランに無料のVDSL接続サービスをつけ、宿泊客の獲得につなげる。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0101/3001.html
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・京王プラザホテル
http://www.keioplaza.co.jp/
(塩谷麻樹)
2001/01/30
17:59
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