インプレス（9479）は30日、韓国の金融・証券情報サイト運営最大手のパックスネット社と合弁で「パックスネットインプレス」（本社東京）を2月下旬に設立すると発表した。世界的に評価の高いパックス社の株価チャート技術などと、インプレスが2000年7月に開設した経済情報サイト「FINANCE Watch」を統合して新しい金融証券情報サービスサイトを3月下旬にスタートさせる。

　 1999年5月設立のパックス社は、ユーザーがJavaベースで自由に加工できる株価チャートなどを新開発。韓国のオンライン証券取引の高い普及率も加わって、同社のサイト「PAXNet」は昨年12月には月間2億4,107万ページビューの実績をあげ、圧倒的な支持を獲得している。

　 新会社は、新たに日本版「PAXNet」を立上げ、個人投資家の投資判断に役立つ情報サービスを提供する。任意設定が可能な分析チャート、証券投資の財産管理に特化したポートフォリオ―などを盛り込む。2002年12月期には売上高6億円を目標にしている。合弁会社は、社長に塚本慶一郎インプレス社長が就任の予定。当初、従業員は12人で、資本金は1億5,800万円。パックス社は、アジア全域での事業展開を計画しており、すでに台湾でも有力財閥と合弁を設立、今年4月にサービス開始する予定。