ニフティ、ときめきドットコム、プロハウスの3社は29日、サンプル提供型マーケティングサービスを2月5日から開始する、と発表した。特定の商品についてネット上でユーザーに閲覧してもらい、抽選などで希望者に配布し、アンケートに答えてもらうもの。従来はPOSなど過去データの集積から割り出してマーケティングに活用する手法が多かったが、確実なニーズ把握ができていないことから新しい手法を展開することにした。

　 サンプル提供型マーケティングサービスは、昨年10月にときめきドットコムとプロハウスが開発し、ビジネスモデル特許の出願も済ませている。これをニフティの@nifty上で運用する。

　 まずこのマーケティングに参加したい一般消費者は無料で登録を済ませ、2社は@nifty上で様々な企業から申し込みのあった、マーケティングの対象となるサンプル商品を展示。興味がある消費者が申し込んで抽選や、サンプル商品のターゲット層とマッチする消費者を抽出してサンプルを提供。一定期間の後にアンケートに答えてもらい、さらに商品開発に生かしていく仕組みだ。

　 消費者からみれば開発中の商品をいち早く試すことができるチャンスであり、提供側からは開発の見直しや改良に結び付けることも可能になる。

　 3社では開始から1年で利用者50万人、サンプル提供企業1,000社を目標にしている。