NEC(6701)は29日、サイプレス・セミコンダクター、IDT、マイクロン・テクノロジーの米半導体3社とネットワーク機器向けSRAMの「クワッド・データ・レート(QDR)SRAM」の共同開発で提携したと発表した。これまでNECを除く3社が、各社個別に製品開発を進めてきたものを今回NECが開発に加わることで、「QDR SRAM」の品種展開や供給量を拡大するのが狙い。
「QDR SRAM」はスイッチ、ルーターなどのネットワーク機器向けに開発されたSRAMで、米3社は仕様の共通化を図っていた。データの入出力ポートを分離した2ポート構成で、それぞれにダブル・データ・レート(DDR)インタフェース方式を採用することで、従来の「DDR SRAM」に対して2倍以上の実効データ転送能力を実現したという。
具体的な生産開始時期、供給量などは未定。同社は「QDR SRAM」の開発で、汎用SRAMより高性能で安定供給が見込めるマルチ・サプライヤー製品を求める市場の声に応えていくとしている。
■URL
・NEC
http://www.nec.co.jp/
・東芝、業界最大16メガの省電力型SRAM
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/07/doc1299.htm
(塩谷麻樹)
2001/01/29
13:47
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