日立製作所（6501）は、島津製作所（7701）、米ザイブナー、米コロラド・マイクロディスプレイと提携し、身につけて操作する業務用の「ウェアラブルコンピューター」を2001年中に商品化することになった。日立はウェアラブル分野では大手のザイブナーとシステムの開発を行い、島津とコロラド社がディスプレイ装置の製作を手がける。

　 価格は20万円程度となる。ユーザーは、ポケットサイズの小型専用端末についたポインターを親指で押しながら、専用メガネで13インチ相当に表示される画面を見て操作する。端末は、コンパクトフラッシュスロットにPHSデータ通信カードを挿入することにより、データ通信も可能なシステムになっている。

　 同社は、マニュアルを見ながら作業を進めるなどの業務用に販売していく考えだが、将来は一般ユーザー向けの商品を開発することも視野に入れているという。