楽天（4755）は、日商岩井（8063）の情報産業本部が分社独立して設立された事業創出・投資・育成などを手がけるアイ・ティー・エックス（ITX）グループと事業協力を加速させるため、ITX傘下のネットワークインフラ会社テクマトリックス（TMX、旧ニチメンデータシステム）の第3者割当増資を引き受ける。

　 増資は2月1日付で行われ、TMX株式1,200株（増資後で発行済み株式数の37.04％）を15億3,600万円で楽天が取得する。楽天の三木谷浩史社長と本城愼之介副社長は、TMXの非常勤取締役に就任する。

　 楽天は、インターネット・ショッピングの「楽天市場」やオークションの「楽天フリーマーケットオークション」などのサービスでユーザー数、取引企業が増大するなか、今後の新サービス展開に向け、システムの安定運用や開発力を向上させることが経営課題になっているとし、TMXと提携することになった。TMX、ITXとしても、楽天との関係を構築することで業容の拡大やシナジー効果を狙う。