富士ゼロックスは、同社のオン・デマンド出版部門「ブックパーク」で歌集の出版サービス「歌葉（うたのは）」を開始した。原稿の入稿や編集などすべてネットを通じて行い、初心者から上級者まで簡単に歌集が出版できる仕組みを作り上げた。

　 同事業は現代若手歌人の荻原裕幸氏などが所属する「SS-PROJECT」と共同で行う。コースは2種類で、すでに“歌”を作ることに慣れている人向けの「歌葉」コースには、一流作家による指導が受けられるなどの有料オプションがあるほか、歌集制作全般について専門担当者のアドバイスを受けることが可能。一方、初心者向けサービスの「セルフパブリッシングコース」は、サイトに用意したレイアウト見本、表紙などを選択することにより、簡単にオリジナル歌集をつくることができる。

　 これまで自費出版したい場合は、事前に出版社との打ち合わせで何度も足を運んだりといった労力を要するものが多かったが、今回の新サービスでは、入稿から編集・校正、製本、販売までの一連の流れをすべてネットで完結できるので、誰もが簡単に歌集を制作できるという。

　 価格は、「歌葉」コースが300冊の制作で55万円から。「セルフパブリッシングコース」は50冊の制作で15万円からとなっており、2001年3月からの開始を予定している。