日本初のトラッキング・ストック（TS＝子会社業績連動株）の発行を決めるソニー（6758）の臨時株主総会が25日午前、東京都港区のホテルで開かれ、発行のための一部定款変更が承認された。ソニーは、子会社でインターネット事業「So-net」を運営するソニーコミュニケーションネットワーク（SCN）をTSの適用第1号にする方針。

　 当初は今年度内にも発行する意向たったが、株式市場が低迷していることもあって、ソニーは同日「発行時期は未定で、市場環境などを勘案したうえで別途決定する」とコメントしている。

　 総会は午前10時から約1時間半開かれ、出席者のうち12人から「TSを選択した理由」や「ソニーの普通株株主の利益」などについて質問が出た。これに対しソニーは、TSはグループの一体性を保ちながらSCNおよびグループの価値を顕在できる「最良の手段」などと説明した。