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オリンパスと三井情報、遺伝子解析のベンチャーを共同設立

  オリンパス光学工業(7733)と三井情報開発(MKI)は23日、遺伝子受託解析サービスなどを行うベンチャー企業「ノバスジーン」を2001年3月1日に共同出資で設立すると発表した。オリンパスが遺伝子解析に使う計測技術を提供、MKIがDNAのデータベースの更新などのシステム開発を手がける。DNAをはじめとする生体分子コンピューティング技術の研究開発を共同で進め、その成果を生かしたサービスをバイオ関連産業に提供していく。

  当面は、ゲノム創薬やガン臨床応用技術に向けた研究支援市場を対象とし、SNP(一塩基多型)解析と、「発現プロファイル解析」サービスを提供する。また、東大大学院理学研究科の萩谷昌巳教授と同大学院総合文化研究科の陶山明助教授を新会社の顧問に迎え、他の大学や研究機関との連携を深め、世界に通用する生体分子コンピューティング技術開発を目指す。

  「ノバスジーン」の資本金は4億円。オリンパスが51%、MKIが49%を出資する。両社は2003年度は10億円、2005年度は60億円の売り上げを確保したい考え。従業員数は当初12人で、社長にはオリンパス基礎技術研究所長の祖父尼俊雄氏が就任する。

■URL
・ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/Special/Olp/Info/n010123.html
・オリンパス光学工業
http://www.olympus.co.jp/
・MKI
http://www.mki.co.jp/

(塩谷麻樹)
2001/01/23 17:00