米IBMは22日(現地時間)、デジタル音楽配信システム「Electronic Media Management System(EMMS)」を拡張し、ピア・ツー・ピアのファイル交換に対応するコンテンツ管理機能を組み込むと発表した。この新版は、2001年第1四半期に出荷開始予定。
新版には「超流通」機能を組み込み、小売り業者やエンドユーザーが配信連鎖の中で複数のユーザーにコンテンツを配信できるようにする。一方、コンテンツ所有者が配信連鎖の中や配信地域によって利用条件を設定できるようにもする。例えば、コンテンツの1次利用者は完全に利用できるが、電子メールやピア・ツー・ピアで受け取った2次利用者は試聴できるのみといった制限を加えることが可能になる。
さらに新版では、米ミュージックマッチの「ミュージックマッチ・ジュークボックス」、リアルネットワークスの「リアルジュークボックス」といったデジタル音楽管理ソフトに対応する。IBMのEMMSはこれまで、NTTドコモ(9437)やソニー(6758)、東芝(6502)、リキッドオーディオ・ジャパン(4740)、独BMGなどに採用されている。
■URL
・ニュースリリース
http://www.ibm.com/Press/prnews.nsf/jan/ C9ACE5694D4CD485852569DC0052A0D3
・高速通信用の次世代光チップを開発~米IBM
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/08/doc967.htm
(酒神宏一)
2001/01/23
14:05
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