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佐伯達之社長
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ナスダック・ジャパンの佐伯達之社長は19日都内で記者会見し、2001年の豊富や戦略を表明した。このなかで同社長は「昨年はデビューの年。今年はナスダックらしさを全面に出して差別化を図っていく年」と強調した。そのうえで、今年の新規上場企業数は210~235社を見込んでいることを明らかにした。
2000年にナスダック・ジャパンに上場した企業は40社。9月には売買代金が1,280億円を超え、1社平均では東証2部市場の10倍にあたる46億円になったが、10月以降の相場環境の悪化から、10月の月間の売買代金は460億円、11月は200億円、12月は230億円と水準が落ち込んでいる。
一方、昨年6月19日の売買スタートから6カ月間の上場企業1社平均の売買代金は18億円で、これは店頭市場の3倍、東証2部の5倍、東証マザーズの5割増しの水準という。佐伯社長は「流動性の批判もあったが、検討した水準だった」と評価した。
また、今後、独自性を発揮させる具体的な方策として(1)オークションとマーケットメーカー制による取引のよいところをミックスさせたハイブリッド型の取引を今年末に導入(2)米国Nasdaq100指数連動株式なども含めた外国株「フォーリンセクション」の年内開設(3)上場企業数の拡大・大型株の上場(4)IRなどサービスの品質向上(5)証券会社など金融関連会社との連携強化(6)Webサイトの拡充―の6項目を挙げた。
このほか、営業の強化を推進するとともに、Webサイトのコンテンツの拡充も図っていく方針だ。
ナスダック・ジャパンとマザーズの 売買開始からの上場企業数推移 (月別)
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ナスダック・ジャパン売買代金推移 (日別)
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ナスダック・ジャパン時価総額推移 (日別)
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各市場のデータ比較
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■URL
・ナスダック・ジャパン
http://www.nasdaq-japan.com/
・世界的な相互接続へ向けてナスダック・カナダがスタート
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/22/doc1131.htm
・大証、米国Nasdaq100指数連動株式やデリバティブ商品を2001年初に上場(INTERNET Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0717/nasdaqj.htm
・ナスダック・ジャパン、Applied Materialsなど外国企業の上場を検討(INTERNET Watch)
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0511/amat.htm
(別井貴志)
2001/01/19
15:51
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