FINANCE Watch
世界第2位の投信会社バンガード・グループの日本法人が本格始動

  世界第2位の規模を誇る米国の投資信託会社The Vanguard Groupが100%出資して設立した日本法人バンガード・インベストメンツ・ジャパン証券が、日本証券業協会への加入を承認された。

  バンガード・グループは、現在5,650億米ドル以上の受託資産を有し、世界で1,500万人以上の顧客がファンドを所有している。米国で提供しているファンドの数は109本で、海外市場では29本のファンドを提供している。

  日本法人の資本金は4億9,500万円で、現在の従業員は8名。代表取締役の清水榮氏は、コメルツ投信投資顧問の常務取締役、モルガン信託銀行の取締役投資運用部長、年金営業部長などを歴任してきた。業務は、自らでファンドを販売するわけではなく、Webサイト(開設準備中)を中心にファンドの販売支援や投資家育成などを手がける。

  すでに日本では、米国債券と株式に投資するバランス型ファンド「バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド」(2000年9月27日から販売)と米国の小型株指標のひとつであるラッセル2000指数と連動するインデックスファンド「バンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド」(同2000年8月21日から)の2本を、マネックス証券を通じて販売している。両ファンドとも販売手数料は徴収しないが、バンガード口座管理手数料が四半期毎に徴収される。

  バンガード証券は、この2本のファンドの導入経験も踏まえて、さらに新しいファンドの販売を進めている。

■URL
・バンガード・インベストメンツ・ジャパン証券(日証協)
http://www.jsda.or.jp/html/oshirase/kanyuu/vanguard.htm
・The Vanguard Group
http://www.vanguard.com/
・バンガード物語(マネックス証券)
http://www.monex.co.jp/free/interview/vanguard/vanguard_story.html

(別井貴志)
2001/01/18 15:58