松下電器産業(6752)とCSK(9737)は、4月2日付けで共同出資によるSI(システムインテグレーション)事業の会社を設立することを決めた。製造業などでニーズが高いERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)市場へ進出する一方、松下電器グループ内の資材調達から物流、販売までのSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)構築を支援していく。2004年には年間売上高100億円を目指す。
ERPは、購買、生産、物流管理、財務会計などの企業の基幹業務を統合的に行うためのアプリケーションソフトウェア。これを活用することで、企業は基幹業務システムを短期間に低コストで構築できる。松下とCSKは、企業が急速にサプライチェーン化を推し進めているなどの背景から、今後ERPパッケージ導入サービス事業が重要になると判断。新会社を設立することで合意した。
新会社の名称は未定。資本金1億円のうち松下電器が67%、CSKが33%を出資する。両社は新会社の売り上げを2004年に約100億円確保したい考えで、将来的にはERPを使ったASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)事業を展開することも視野に入れているという。従業員数は30人で、社長は現在、松下電器コーポレート情報システム社BPS部長の有吉英也氏が就任する予定。
■URL
・ニュースリリース
http://www.csk.co.jp/news/2001002.html
・松下電器産業
http://www.matsushita.co.jp/
・CSK
http://www.csk.co.jp/
(塩谷麻樹)
2001/01/18
11:44
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