野村総合研究所(NRI)は、パソコン上で作られたテキストデータをサーバーで一括管理し、電子データのままで配布するソフトウェア「D'sFactory」を2月1日に発売する。将来はASPサービスによって事業を行うことも検討しており、ビジネス上の業務や手続きをすべて電子媒体によって行う新しいオフィスワーク確立を目指す。
新ソフトの基本は文書の(1)作成(2)共有(3)公開(4)再利用―などといった一連のサイクルをすべて電子データで完結させる狙いで開発した。ペーパードキュメントエンバイロメント(PDE)から脱却して、エレクトロニックドキュメントエンバイロメント(EDE)を実現する。
D'sFactoryは、作成した文書ファイルをサーバー上に自動的に保存。ファイルが散らばらないように作成者はあらかじめ定義された文書の属性などをつけない限り、共有や公開ができないような仕組みをつくった。
また、社内外に公開するときは対象のデータを共通のフォーマットに変換することで特別なソフトをインストールしなくても、インターネット上でブラウザだけで閲覧できるようにしている。価格は200万円から。システムの販売は初年度500セットを見込んでいる。
■URL
・ニュースリリース
http://www.nri.co.jp/news/2001/010117.html
・eマーケットプレースで提携~日立と野村総研
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/10/17/doc719.htm
・イトーヨーカ堂が私設B2B市場~野村総研のBizMart採用
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/01/doc898.htm
(市川徹)
2001/01/18
11:15
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