富士通(6702)は17日、日立国際電気(6756)と共同開発した次世代移動通信システムIMT-2000向け無線基地局装置の量産機をNTTドコモ(9437)に出荷したと発表した。発表されたものではNEC(6701)や松下通信工業(6781)に次ぐもの。富士通は、すでに交換機や制御装置などについては出荷しており、今回の基地局装置出荷によって「IMT-2000対応のシステム構成は完了した」としている。
新システムは、ドコモが今年5月からサービス開始するIMT-2000のW-CDMA方式に対応する。全世界の共通規格であるIMT-2000は、これまでの音声中心からデータ、映像、音楽といった各種の情報が扱えるようになる。NTTドコモでは5月に「FOMA」(フォーマ)のブランド名で、東京23区と横浜・川崎の一部からサービスを開始。2002年4月に全国事業としてネットワーク網構築を完了させる計画がある。
富士通はパワーアンプを開発した日立国際電気との共同で無線基地局装置を開発。出荷済みのマルチメディア交換機、無線ネットワーク制御装置、マルチメディア信号処理装置を含めてシステム構成を完了させた。
■URL
・ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2001/01/17.html
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/
・NEC、NTTドコモにW-CDMAの商用装置を初出荷
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/09/07/doc354.htm
・松下通信、ドコモにW-CDMA基地局の出荷スタート
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/12/19/doc1458.htm
・IMT‐2000サービスを"FOMA"ブランドで展開~NTTドコモ
http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/11/30/doc1218.htm
(市川徹)
2001/01/17
15:39
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